職業能力開発総合大学校(PTU:Polytechnic University)では“技能科学で未来をデザイン”のキャッチフレーズのもと、職業能力開発に関する研究成果及び職業訓練事例の発表と議論の場の提供を目的として、PTUフォーラムを開催しています。
 第8回目となるPTUフォーラム2020(職業能力開発研究発表講演会は第28回目)は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から基調講演を除いて参加者を集めない形に大幅に開催方法を変更・縮小して開催しました。


(1)基調講演
 「第4次産業革命に対応するPTUラーニングファクトリーの構想」


 職業能力開発総合大学校ラーニング・ファクトリーユニットの髙橋教授より、第4次産業革命に対応するPTUラーニングファクトリー(※1)の構想について基調講演が行われました。

  • 基調講演「第4次産業革命に対応するPTUラーニングファクトリーの構想」
  • 基調講演「第4次産業革命に対応するPTUラーニングファクトリーの構想」

 現在進行中の第4次産業革命では、データを活用した臨機応変な自律的全体最適化「ものづくりのスマート化」が目的となっています。それを実現するために、多様な技術領域のシステム統合により、個々の要素の和ではできない創発的拡がりを活用し実現する「サイバーフィジカル生産システム」があります。これが世の中に広がっていくことにより、第4次産業革命に対応できる人材が必要となります。その人材育成において重要なことは、ものづくりシステム全体を俯瞰的に捉えたスマート化(フィジカルシステム、サイバーシステム、データ活用を融合したもの)の教育訓練が不可欠だということです。この教育訓練を実現するために、PTUでは規模は小さくてもスマートファクトリーの全体像を習得できるラーニングファクトリーの構築に取り組むこととしたという背景の説明に続き、その構想を含めて以下の内容の解説や紹介が行われました。

  ①ラーニングファクトリーとは
   =ラーニングファクトリーの趣旨とその動向=
  ②第4次産業革命とラーニングファクトリー
   =なぜ第4次産業革命の教育・訓練にラーニングファクトリーが必要か=
  ③PTUにおけるラーニングファクトリーの構想
   =第4次産業革命の教育・訓練の要件を満たすために=

 講演の最後には、髙橋教授から職業能力開発施設で第4次産業革命に対応する人材育成を進めるにあたり、「一人で取り組むのではなくそれぞれの専門を持つメンバーによるチームで取り組むことが必要です。ただし、チームは足し合わせではなく融合です。皆さんそれぞれ専門性はありますが、お互いに他の分野の概要を知り全体システムにおける位置づけを認識したうえで自分の専門分野を深堀していくことが重要です。」とのアドバイスがありました。

 PTUフォーラム2020講演論文集(DVD)に基調講演の録画を収録しましたので、詳細についてご確認いただけます。

※1 ラーニングファクトリー ものづくりに関わる研究・教育においては、生産の一連の工程を理解し、理論的な側面と実践的な側面の両面から問題解決することが必要です。そのためには、規模は小さくても実際の工場と同様な構成の設備を用いて、生産システム全体としていろいろと試行・実験できることが効果的です。それを実現するための模擬工場が「ラーニングファクトリー」です。


(2)第28回職業能力開発研究発表講演会


 PTUフォーラム2020の核を構成する第28回職業能力開発研究発表講演会については、口頭発表を中止し、講演論文集(DVD)の配布をもって、 開催に代えさせていただきました。


(3)PTUフォーラム2020講演論文集(DVD)のご案内


 PTUフォーラム2020講演論文集(DVD)では、基調講演の録画の他に第28回職業能力開発研究発表講演会の論文(62件)を収録しています。
 講演論文集(DVD)を希望される方は、こちらからお申込みください。
 送付時期については、1月下旬を予定しております。

 

◆お問い合わせ先
 職業能力開発総合大学校 基盤整備センター
 (TEL:042-348-5075)